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トータルライフコンサルタント 相続診断士

2010年7月24日土曜日

なぜSNSは出会い系サイト化するのか(未)

2003年に発生したソーシャルネットワーキングシステム(mixi)は近年、出会い系サイト化が著しい。過去に例をとってみれば、インターネット界初のSNS、米の「フレンドスター」は起源そのものが出会い系サイトであった。SNSが出会い系サイトと無縁になれない理由は何か。ここではその理由を、2つの古典に求める。

そもそもSNSは人間の脳の発達と深くかかわっている。ロビン・ダンバーによれば、ダーウィンの適者生存に照らせば明らかに不要なこの大きな組織が、数百万年前の人類が群れで生活していく中でだましあいや信頼関係の構築の必要性に駆られて発達した(マキャベリ的知性)とし、この中で人間は食料や異性の奪い合いを行ってきたのである。これが現在のSNSにおける穏やかなコミュニティといわゆる「荒らし」の議論に酷似していることは、SNS構築における人間関係の構築に対して興味深い含蓄を与えている。

最近有力になりつつある説としては「性淘汰」によるというものがある。我々の心の創造性の発達が「社会脳仮説」におけるマキャベリ的知性によるものではなく、恋人選びのプロセスの中に原因を求める考え方である。求愛競争においては、女性よりもむしろ男性の方が熾烈な競争を勝ち抜く必要があり、優秀な遺伝子を異性に見せつける必要があり、それがなければ淘汰される(クジャクの羽など)。つまりSNSにおいて性的な魅力を相手に伝えることはむしろ自然界では当たり前のことであり、現在ではそれをインターネットの世界に求めているにすぎない。また顔の見えないコミュニケーションが、劣等感を打ち消したり、自信を持たせたりする効果があると思われる。

(参考文献:ソーシャルネットワーク・マーケティング/山崎秀夫氏)

2010年7月20日火曜日

“類は友を呼ぶ”

何となく趣味が似てる人が自発的かつ自然に集まったり、友達がしてることを自然と自分もしてしまうことを社会科学的に説明すると、『社会的伝染』というらしい。

クリスタキスとファウラーの実験
健康診断の記録用紙に記入したデータをもとに、「誰が誰と知り合いか」を割り出し、肥満が伝染するかを検証。

友人が肥満→自身が肥満になる確率が57%上昇。
友人の友人が肥満→同じく20%上昇。
友人の友人の友人が肥満→同じく10%上昇。

この法則を、「3次の隔たりの法則」という。


同じ事例は、喫煙についても見られる。

友人が喫煙→自身が喫煙する確率が36%上昇。
友人の友人の友人が喫煙→同じく11%上昇。


どう考えたってウイルス性ではないこれらの事例は、友人同士のコミュニティーの中で「何が普通か?」という『社会的信号』が狂うから、という仮説をもって説明されている。

           (クーリエ8月号)