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2009年9月16日水曜日

イチローの引き際

アメリカの大リーグでその年最も活躍した投手に贈られる、「サイ・ヤング賞」なる賞がある。

サイ・ヤングはもう6、70年前に活躍した実在の投手で、メジャー歴代511勝を挙げているのだが、これは今までに存在した投手の中でもっとも多い勝ち星である。

まあこれぐらいなら、ちょっとメジャーリーグに詳しい人なら知っていることなのかもしれないが、「メジャー最多敗投手は誰か?」という質問に答えられる人は意外と少ないものである。


何を隠そう、歴代でもっとも負けた投手も、サイ・ヤングその人なのである(316敗)。

実は511勝316敗という数字は、比で表すと17:10、もっというと毎年8勝5敗を繰り返す投手と同じ割合で、まあもちろんすごく強い体を持っていなければならないのだが、少なくとも日本野球界において8勝5敗という数字は、飛びぬけてすごいというわけではない。



僕がイチローについて感心するのは、ヒット数、打率に関して申し分のない成績を残しながら、打数が増えるに連れて増えるであろう記録(例えば三振数や併殺打)が比率にしてメジャーでも相当高いレベルのほうで少ないことだ。

この間テレビでみのさんがイチローの打法について、「走りながら打つのはセコイ」という主旨の発言をして騒がれているそうだが、ヒットを打つために試合に出ているのだから、セコイもなにもないじゃないかというのが僕の率直な意見で、ヒット数にこだわるイチローも、やはり同じ感想かと思うし、「イチローのもっとも大きな功績」がアメリカ人にとって年間最多安打(262本)なのだから、まあアメリカ人もそう思うかもしれない。おそらくパワー志向のメジャーリーグにおいて彼の打法は異色に映ったろうし、しかし記録を残していくことでその志向ごと変わろうとしているのはまさによく報道されている通りだ。



ちょっと人を小ばかにした態度や、妙にビッグマウスなところは僕の中でどれだけの偉人であろうともまったく別の問題でしかないので心の中で好きになれないのは事実なのだが、WBCのサヨナラヒットでもう参ってしまったし、これからイチローに関してはどんどん無関心になってしまうのかもしれない。

現に彼にはもう達成しないといけない記録などほとんど残されていないし、だからこそ疲れることも多いのだろうがぜひこれからも全国のファンの期待に応え続けてくれることを祈りつつ、僕はこの辺でイチローさんについて言及することを降りようと思います。


なんかこうイライラするような、でも間違いなく凄い人。
その全てを計算に入れて、求められる役を演じられる人。
次男なのにイチロー。

全てが僕のような凡人の想像を超えているので、草葉の陰から応援することにします。

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