I’M HERE

自分の写真
トータルライフコンサルタント 相続診断士

2011年1月28日金曜日

何が格下げされたのか

明けましておめでとうございます。

一国の首相が「国債の格付けが下がったことについて、その内容に私は疎い」と述べたことについて、いちいち揚げ足をとるつもりはありません。だいたい財務大臣から首相になった彼にとって、国債問題が疎い問題のはずがない。

むしろ国債の価値が下がることについてその後どこにどんな風に影響が出るとか、それは大方の専門家が言っている通りやと思うけど、どんだけの人がわかってるのか。

「国債の格付けについて疎い自分たち」を棚にあげて自分たちの代表を締め上げ、強者を嘲笑ってなんとなく国民各自がこの問題に片足突っ込んで真面目に考えたふりをする様は、来年にも国の借金が1000兆円を超えようという国家にとってもはや現実逃避以外の何物でもないのである。

無駄を省いて消費税上げて、給料増やして消費を刺激、というごく最低限のことですら足を引っ張ってる人たちがいるのだから、期待すべくもない。

日本は遅かれ早かれ債務問題で破綻する。それが政府の間違いだとか首相がころころ変わるからとか、そんな些細なことではなくて国民の知性の問題じゃなかろうか、とすら思えてくる。

中国が世界第二位の経済大国になったのは、教育水準の上昇で国民の生産性、ひいては所得が上がったからで、野蛮と罵られながら世界に追従してた間、日本の大学生は何してましたか?
企業は留保を還元したんでしょうか。


今回の格下げで中国の国債の評価と並んだわけですが、かの国の経済発展が空虚だと馬鹿にしてきたコメンテーターさんたちは、一番恥ずかしいんじゃないか。

国債は財務問題なので直接経済問題とつなげるのはあれですが、もういい加減偉そうな誰かを叩いて自己満足にひたるのはやめませんか。

イジメ、カッコ悪い。

0 件のコメント: