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トータルライフコンサルタント 相続診断士

2010年6月24日木曜日

情報処理業という黒船

全世界を興奮と期待の渦に巻き込んだKindleやiPadの普及で電子書籍が簡単に読めるようになるということで、各部門に新しい変化が生まれるという予想(懸念)が起きている。


かつて電子書籍の発生を予測した時(その時はすでに開発中)、液晶画面は目が疲れるから、予想以上には広まらないという指摘を受けたことがある。この点は画面の広さ、画素の進歩、雑誌等との相対比較によって問題はほぼ解決したと思っているし、まあ何より最新機器で優雅に本を読むという欲求には勝てないのだと思う(かつてパソコンが開発された時の指摘と同じ)から、大丈夫なのだろう。


電子書籍の普及が抱える問題の一つとして、雇用の喪失というものがある。
つまり紙媒体での情報を発信している業界の雇用喪失が予想される。
ひいてはゴミの処理業者、リサイクル業者の仕事が減って、人件費を削減するというものだ。

容易に予想されることだが、ゴミ処理業からこれからしばらく需要が伸びるであろうIT業界への労働資源の移動が簡単ではないというところが頭が痛い問題ではないか。使う能力が大きく違う。



参考までに、家庭や事業から出てくるゴミの内訳について挙げておくと、
家庭ゴミのうち紙などの資源ゴミ(主に新聞や雑誌と想像できるが)の内訳は20パーセント前後、事業ゴミになるとそれプラス5パーセント前後になる。5年前に家庭ゴミが有料化され、燃やせるゴミと燃やせないゴミの量が減ってきているから、この内訳はさらに広がるばかりだ。たぶんエコブームもそれを手伝うことになる。
この仕事を失うのは、大きなダメージだろうと思うのだが、聞く限りでは今のところ雑誌界から反対の意見は聞こえてきても、ここの業界は損失が未知数なのか、あまり発信がない。

その発想がなければ、ますます電子社会による被害を被るばかりだと思うのだが、杞憂なんだろうか。


まあでも自分のことを考えたときに、やっぱり本のレイアウトとかは魅力ではあるし、目に見える資産として考えたときに(不経済ではあるが)満足感は得られるし結構重要な要素を占めている気がするから、そう簡単には無くならないのかもしれない。
ただ電子書籍は出版社を挟む必要がなく、出そうと思えば作家が勝手に発信して、今より多い収入を得ることができ、さらに本(ソフト)の価格は下がるから、それとあれを足してこれと比べた時にどうなるかはわからない。

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