最近昔のことをよく思いだす。
自分のことでもあるし、人のことでもある。
昔を思いだすのは今に満足していないからだという人もいるが、僕はそうは思わない。むしろ今は、昔のことに思いを馳せる余裕がある、といっていい。
近所に友人が住んでて、彼女の家は一度火事にあったことがある。もう15年以上まえだと思う。
ほぼ全焼に近い半焼だったそうで、奇跡的に死者も、延焼も出なかった。
わりと裕福な家庭だったが、それにしても早く、しかも綺麗な家が建った。
ほどなくして、彼女はグレた。
理由は知らない。
そこで僕は収斂ということばを強く意識した気がする。
裕福だからぐれてもプラマイゼロ、裕福だが娘がグレてプラマイゼロ
プラマイゼロであることを、知らず知らず求めるのだ。
そこから抜け出そうとしたり、そんな人生つまんねえぜっていう人は、収斂に対するコンプレックスなんだと思う。
何より自分が、どんどん平均直線の上に乗っかりつつあるのを、自分が許せないというような。
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