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トータルライフコンサルタント 相続診断士

2010年2月14日日曜日

自分の矛盾を肯定するだけが大人じゃない

バンクーバーオリンピックが始まって、ついさっき上村愛子選手が4位入賞という残念なニュースが届いた。
本人は半分納得しているようなコメントを残しているが、4年間この日のためにやってきたのであれば4位が満足ということはないだろう。「プレッシャーから解放された」という風に受け取れた。


ところで、スノーボードのハーフパイプ、国母選手が日本選手団の制服を着崩していいたとか何とかで開会式を欠席させられ、しかし競技には出場できた、という出来事があった。
処分が下った理由はすごくあいまいで、まあ制服だからとか、いわゆる「腰パン」がアフリカからアメリカに移住した人が差別に抗ってのものだとか挙句の果てには制服は税金だとか本当にくだらない議論ばかりが渦巻いていて、事の本質に触れる議論は一切ない。

この国母という事件の張本人はスノーボード自体がちょっと日常生活からはかけ離れたスポーツで、まあ言ってみればスケボーしている人が全く恥ずかしがるそぶりもなしに公道を駆け抜けることができるのと同じで、幼少のころからプロライセンスを取ってその世界にいた人間からしてみれば至極当たり前のことで、「ちょっと人とは違うんだろうな」とは思ってはいただろうけれども「そのちょっと違う感じってかっこいい」と思ってしまったのであって、それはまあ厳密にいえば彼のせいではない。


一番責任が大きいのは「ぴちっとしないといけない時があって、それはこうこうこういうとき」という教育を外した教育者の責任であって、あんまり言いたくはないが「ゆとり教育の弊害」なのかもしれない。
そしてよくわからないのはオリンピックに出場した選手が守るべき「オリンピアズム」という存在だ。

http://www.joc.or.jp/olympism/charter/pdf/olympiccharter2007.pdf(オリンピック憲章)

こんなものはたして守らせる気なんぞあるのだろうかとも思うのだが、中途半端に「これ読んできて」って渡して守ってないからって処分というのはかわいそうな気がするし、僕は当然守らないといけないことと思っているのでもっと厳しく、そして根本的な精神を叩き込めばいいじゃないかと切に思います。

で、この程度の文章が理解できないというのはゆとり教育でも価値観の違いでもなく、ただ単に基本的学力が足りてないだけです。


確かにスノボーはかっこいいのかもしれんよ。
けどそれとルールを守るのとは関係ない。
ルールを守るというのは最近では「空気を読む」に近くなってきていますが、それがわからないようだと最高にかっこ悪い。
君を取り巻いている世論はそれですよ、国母くん。

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