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トータルライフコンサルタント 相続診断士

2011年4月11日月曜日

転向~5・情報の非対称

今日で地震発生から1ヶ月が経過した。
地域の道路は世界が驚くほどのスピードで復旧し、被災地以外の近郊の観光地には日本人観光客が戻りつつある。

しかし昨日の晩のNHKの番組で福島県の佐藤知事が半ギレで「原発問題は進行中です」と言っていた通り、今や徐々に拡がる被害状況よりも、汚染物質とともに拡がる風評被害の方が、大きな関心ごととなりつつある。


福島というところはご存じの通り農作物の産出量がとても多く、種類も豊富なところである。そんなところに原発があったこと、そしてそのことには何となく目をつぶって食べてきたこと、福島の原発で発電した電力は、福島の人達でなく都心の方に送っていたことなど、なんとなく理不尽というかなんでそんなことになってしまったのかよくわからない。
地域住民は原発に雇用されたりしているので、今さら文句も言えない人がいる、という沖縄の方で聞いたことのある話も聴こえてくる。


風評はイメージに直結するが、それにはいいものも悪いものもあるはずだ。
福島で作った野菜は有名ではあるが、すぐ近くにはすでに事実として原発があって、それでもみんな食べてた。科学的には全く異常なしと立証されていたとしても、レストランではお手洗いのそばの席を避ける心情と似ているかもしれないが、席がそこしかあいてなければ黙って食べて帰ったりする。


さていざ今回のように恐れていたことが現実となり、観測機のメーターが振り切れるほどの放射線物質が検出されて、「風評被害に悩んでます」というときの「風評」って一体なんだろう?

安全性を強調して、今まで放射性物質が飛び回る可能性に蓋をして日本有数の産地になれたのは、明らかに風評操作であるし、観光地としての魅力を風評によって失った当該地区のちょっと外側の旅館が喰らったのは果たして風評被害か?だとしたら被害者は一体誰だ。いやだから風評ってなんなんだ。

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