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2010年1月18日月曜日

何なんだこのイライラは

大方の社会学者や経済学者が予想した通り、そしてまた関係省庁の「努力」にもかかわらず、去年の年末から今年の年始にかけて「派遣村」が出現しました。

そして最近のニュースで、派遣村の住人に配られた2万円が一部住民によって酒やらギャンブルに使われ、全くなんのことだかわからんくなった、という記事が明らかにされ、法的手段によって回収を試みる、ということです。


派遣村の住人はもちろん、企業の派遣切りによって職を失い、それによって住む場所がなくなった人などなのですが、企業の派遣切りに対しては当初から根強い反発があり、まあ非人道的だなんだって騒がれましたし、キャノンの会長なんかは経団連の幹部も兼任していたことからその批判の矢面に立たされ「ワースト経営者ベスト10」に選ばれたりもしたのですが、今回のことで派遣村出現の根本的な責任はどこにあるのかという深い問題が浮き彫りになりました。


僕はかつて在籍していた大学のゼミで、「ニートは働きたくないわけではない」などと発言し、ゼミ生の反論を受けたことを覚えています。
それは当時でていた統計やデータを基に独自の数字を導いた結果であったことは間違いないですが、あくまで質問に関する返答がどうしても主観的になるという質を持っているうえ、「社会的にどう見られるか」というデリケートな問題も含んでいたため若干の(言ってみれば)見栄のようなものも含んではいるでしょうから正確なものではないと自認してはいましたが、ここまで酷いとは。


今なら胸を張って言えます。
ゼミ生のみなさん、ニートは基本的に働きたくありません


ちょっと前に北野武の某番組で、京都大学出身のニートが働かずに生きられるということを実証していました。





ゆとり教育が問題視されていましたが、僕は社会全体が「働かないこと」に関してまだまだ寛容だということが一番の問題ではないかと思っています。要するに、働かなくても生きていけるだけの下地とフォローができているのです。


このことに関して厚生労働省がどの程度見識を持っているかはわかりませんが、長妻大臣の発言もすごく言葉を選んでいたし、なんか理由がどこにあるかもわからないしでもすぐに減るわけでもない、叩くとネット上で結託し一つの世論を作っている気になるからややこしい。

これをほったらかしてたからこうなったわけですね。



インタビューのなかで通行人がいいこと言ってました。

「誰かのために働くのが仕事」

もう仕事をする意味なんてのはここに求めるしかない。
「自分のために」なんて言うとすぐに甘えてしまうし、さっき言った通りお金なんてなくても生きていけないことはない。

かくいう僕は、自分の心の弱さを知っているのでしんどくても体に鞭打つしかないのです。
ほっとくと、ニートになってしまうのを知っているから。
別にストイックなわけでも、仕事が格別好きなわけでもないのです。


自分の守るべき財産やら人に使われるならともかく、働く気もない人にパチンコ打つお金を配るために働いているわけじゃないのだよ。
当然ですけど。

1 件のコメント:

S.T さんのコメント...

動画見ましたがまあかなりイライラしますね。
かなり特異な人物だったように感じましたが。
社会に頼りきりな自分を恥ずかしく思っていないところとか、特にムカっと。
まだ、家族内にのみ迷惑をかけるニートなら許せないこともないのですが。
まあでもこの人はニートなんですかね。
働く意欲は無いにしろ、自分で少なからず収入を得ている時点で、
ちょっと違うような気がしますが。
まあもちろん税金を納めていないだろうから、定義上はニートですが。
それに、人間としてはクズですが。
ニートの正体って一体なんなんでしょう。
ニートって言葉で一括りにするのではなく、分類したらわかり易きなるかもしれませんね。


さて、私もゼミで話題が出た時に反対意見を出していたと思うのですが、
潜在的に働く意欲を持っている者も多くいると思いますよ。
動画の人物のように潜在意欲すら持っていない、失ってしまった者も多くいるとは思いますが。
ただ、現在はその潜在意欲を引出す社会ではなく、
潜在意欲を隠蔽させてしまう社会になっているのではと考えています。
「働かざる者、食うべからず」っていう、昔なら当たり前のことが当たり前じゃない社会になった。
働かないものを見る目が厳しくなくなった。
「No.1にならなくてもいい、特別なonly oneでいい」って曲が大ヒットする時代になった(?)
汗水垂らして働かなくても、食べていける時代になった。
ハングリー精神の必要性が薄まってきた。

働く意味、働くことの定義ってのは人それぞれだと思いますが、
その意味、定義の答えをしっかり自身で持っているってことが大切だと思います。
私なんかは、自己満足(決して自分だけの為という意味ではありません)
の為に仕事をしたいし、出来るなら好きなことの為に仕事をしたいて考えてますし。
少し踏み外すとニートになってもおかしくない、ギリギリの考えを持ってます。

まあ、今現在の考えでは、ニート増加の要因って、初等教育(特に情操教育)の誤りが
大きなウエイトを占めているのではってところです。
愛国心がない、個性的=わがままになっている、相手の立場に立てない…etc。
もちろん、成熟社会になって、お金にそこまで苦労しないってのもあると思いますが、
これについてはそのうち北欧などの成熟国家と比較してみようと考えています。