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2011年2月13日日曜日

革命に寄せる

ポーランドの社会学者、ジークムント・バウマンはその著者『リキッド・モダニティ』の中で、現在の社会を「社会を構成するコミュニティが崩壊し共通認識に基づいたまとまりや秩序が失われ、社会が機能低下を起こしている」として、『液状化社会』と表現した。

少なくとも日本じゃ、どっちに進んでも誰かに責められるような、そう言われてみればその意見も正しいような、そんな気がしてどこにも行けなくなった気がしている。
じっとしてれば成熟したこの社会で既存権益にはあやかれるし、メニューコストを割いてまで進めるような、誰が見ても文句のない道なんて残されてない気もしている。


エジプトの今回の革命では、Twitterやらフェイスブックといったネット上のツールが大活躍したようだ。
彼らは同じ志を持って、時には暴力にも訴えながら「独裁は許さない」という、(誤解を恐れずに言えば)絶対的に正しいかどうかわからない主張を一途に叫び続けて、その熱意が国内外に影響を与えたわけです。
片や日本じゃ強力なリーダーがいないことを嘆いてたり、もっと言うと過去には当時世界一優秀といわれ日本も真似したワイマール憲法をもったドイツから、ヒトラーが生まれたというトラウマも世界は抱えてるわけです。


それでもやっぱり自分の立場を声高に主張し続ける勇気。
ただただ羨ましいなと思います。
あってるか間違ってるかはともかく、どこかの立場に立ち続けることの偉大さ。
そんなことを考えさせられた、歴史的な日だったように思います。

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