あれは実はトイレに行ってふと現実に戻り、時計を見てさあ帰ろうかと思ったお客さんを再びお酒の世界に引きずり戻す効果があるそうです。僕なんかはなんて気の効くバーテンさんだろうかと感動するレベルのところまでしか思いが至りませんでしたが。
飲食店などの売り上げを計算する場合、「回転率」という概念は非常に重要になります。おそらく一日の売り上げというのは
客単価×使用卓数×回転率
で表わされるのかと思いますが、いくら客単価が高くても、居酒屋のようにだらだら居座られたのでは売り上げにはつながりません。飲食(特にお酒)の場合、回転率を気にしないといけないのは飲食量は逓減するからです。よって食べ終わってもだらだら居座り続ける客に対して、店側は熱いお茶を提供することになるのです。
ちょっと場面が変わるのですが、ある歯科医でうがい用のコップを一回り小さいものに変えると、一日に診れる患者数が4人増えたそうです。一回り小さいぐらいだと違和感は感じないかもしれませんが、ディズニーランドの例をとってみると、トイレに鏡がないそうですが、これは人気テーマパークにおいて必ず問題になるトイレの混雑を避けるため、つまりは回転率を上げるためにやったそうなんですね。これについては「そこにあるべきはずのものがないという違和感」にだれもが感じるでしょうが、日ごろ感じる違和感にはやっぱり何か理由があるもので、そこに気づいたときというのは何となしにそのオシャレさにうっとりしてしまうのです。
コンサルタントという職業に従事したりすると、こんなことばっかり考えてて、いろんな手法を知ってるんやろなあと思うとそわそわしてしまいます。
もしどなたかこんな例を知ってたら、僕をうっとりさせてください。
よろしくお願いいたします。
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