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トータルライフコンサルタント 相続診断士

2010年4月13日火曜日

学歴と所得の相関関係(後半)

シグナリング理論(スペンス)

情報伝達に関する経済理論。
身に着けているものなどからその人物を推定する。
学歴は観察が容易で、そこから能力を特定。
  →情報の非対称性を解消。
大学が個人の能力を全く向上させなくても、個人は自分の能力を企業や社会に知らせるために、大学あるいは有名大学に(いわば勝手に)進学する。

1:企業の信念
大卒者は高能力、非大卒者は低能力
    ↓
2:賃金
大卒者は高賃金、非は低賃金
    ↓
3:求職者の反応
高能力者は大学進学、低は断念
    ↓
4:生産性
大卒者は高生産性、非は低

スペンスは暗黙のうちに市場の完全性を認めていたので、「お金がなくて進学できない」事態を想定していない。適正な利子率でお金が貸し出されるからである。
資本市場が不完全な場合は、親の富裕度がシグナリング効果を規定する。
学歴は経済的成功のシグナルでもある。(ウェブレン『誇示的消費』)

1 件のコメント:

履歴書の添え状 さんのコメント...

いつも楽しく観ております。
また遊びにきます。
ありがとうございます。