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トータルライフコンサルタント 相続診断士

2010年4月15日木曜日

第4章 ナッシュ均衡

B店の価格維持に対して、A店の値下げ(利得7→5)がトータルとして利得最大になるならば、これをA店の最適応答という。
A店の値下げに対するB店の最適応答も「値下げ」である。

1:両方とも値下げを行った場後の状態→ナッシュ均衡
2:両方とも値下げを行わない→ナッシュ均衡

1と2のどちらを選択するか?→均衡選択の問題
双方とも利得に関しては同値であるので、現実には利得以外の要素(文化、評判、目立った特徴=フォーカルポイント)が意思決定の基準になったりする。

ナッシュ均衡点とは、お互いの利得が最大化される点のことで、お互いの利得がイコールになる点のことではない。
ハト・タカゲーム等においては、(ハト、タカ)=(1,3)の状態もありうる。


ナッシュ均衡の性質
(1)ほかのプレイヤーが均衡戦略をとる限り、すべてのプレイヤーにとって均衡戦略をとることが最適応答
(2)どのプレイヤーも自分だけで均衡戦略を変えようとはしない

ナッシュの定理
純戦略の数が有限個の戦略ゲームは、混合戦略の範囲でで少なくとも1つのナッシュ均衡点をもつ


●フォン・ノイマン・モルゲンシュテルン
ナッシュ均衡はプレイヤーの合理的な行動を示すゲームの解

●ナッシュ
プレイヤーの混合戦略は、母集団の中の様々な行動(純戦略)の分布を表す。
これを繰り返した時、プレイヤーの平均利得は、行動分布によって定まる期待利得とほぼ同じ。
この期待利得を最大化するマス・アクションがナッシュ均衡(集団均衡)。
  →進化ゲーム理論(生物学)の基礎

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